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プレゼントエピソードのご紹介

お酒好きの父の還暦で贈って喜ばれたプレゼント

お酒が好きな父に送ったプレゼント

私の父は、毎晩晩酌を行うのが日課の酒豪パパでした。小さい頃は、お酒の匂いが漂うパパが嫌いでしたが大人になって一緒にお酒を組みかわせるようになってからは、素面の時になかなか伝えられない本音をお酒の勢いを借りてよく伝えていたものでした。

そんな父との思い出が詰まったお酒を還暦のプレゼントにしようと思い、酒屋さんに足を運び自ら試飲をして父の好みと合うお酒選びをしました。そして、父に贈ったお酒は「森伊蔵」の焼酎でした。なぜ森伊蔵にしたかというと父の中で焼酎が一番好きだったことと森伊蔵は名入れのサービスを行っていたことを知り、還暦なので父の名前を盛り込んだオリジナル感が漂うものをプレゼントしたいと思い選びました。

渡した時には、案の定の大喜び。顔はほころび、何度も瓶のラベルを読み返し名入れされていることにもあっという間に気づかれてしまうほどの喜びようでした。

名入れをしていたことが本当に嬉しかったようで「自分専用の焼酎みたいで嬉しい」と言ってくれたので、狙い通りにことが運べてよかったです。

動物を飼いたいと言っていた母にプレゼント

母は以前からずっと猫を飼いたいと言っていましたが、マンションに住んでいたため実現しないまま還暦を迎えてしまいました。そんな気持ちを長年一緒に生活してきたからこそ叶えてあげたいと思い、ペットショップで以前から可愛いと言っていたマンチカンを連れ帰ることにしました。

母はまさか猫のプレゼントがあるとは夢にも思っていなかった様子で、ゲージを見た途端に、「えっ?うそうそ」と動揺していました。まだ子供のマンチカンはすぐに母に懐いている様子で今では、実家に帰るたびに我が子のようにお世話をしているマンチカンの写真を見せびらかされることも。欲しいけど自分ではなかなか実現できないことを人にしてもらうととても嬉しいものというのを両親から教えてもらったので、教わったことを恩返しを兼ねて贈りました。

プレゼントを分かち合うことに

還暦祝いにプレゼントとして贈ったお酒とマンチカンでしたが、私が実家に帰省するたびに嬉しかったエピソードを未だに語ってくれます。よほど嬉しかったのか、父はプレゼントした焼酎を1年間あけずにそのまま大事にとっていたほどでした。父は、その後私に初めての赤ちゃんが誕生した時に、お祝いとして焼酎を開封し家族みんなで同じ焼酎を飲みました。

せっかく父にプレゼントしたので、父に飲んでもらいたいという気持ちがありましたが父曰く「おいしい酒はみんなで飲んだ方が一番おいしい」と豪語しており、父がそうしたいならと何も言わずそっと森伊蔵のお酒を口にしました。

自分でもなかなか森伊蔵のお酒を飲む機会はないので、我ながらいいプレゼントを贈ったと後で自画自賛したのはいうまでもありません。

また、母はマンチカンが家に来てからというもの大好きだった旅行の回数を減らしてしまいましたが、今では旅行よりもマンチカンと一緒にいる方が楽しくて幸せだと口にしています。犬と違って散歩をすることはありませんが、甘えん坊のマンチカンは常に母にすりより餌を催促し、のんびりするなど子供が巣立った家のムードメーカー的な存在をとして我が実家に君臨している状態です。

子供が巣立ち静かになった家にまた新しい家族を迎えたことで再び活気を取り戻し明るくなった我が家は以前に増して会話が増えるようになりました。

還暦のプレゼントは必ずあげるべき

なかなか大人になるとプレゼントをあげる機会というのは少なくなります。また両親となれば普段から一緒にいることが多く、改まって何かをあげるということは照れ臭い気持ちになってしまうことや、また今度でいいかなという気持ちにもなりがち。そんななか、一緒で一度しかない還暦のお祝いとしてプレゼントを渡すことはとても大切だと今回の件で強く思いました。プレゼントをもらうことが嬉しいだけでなく、自分のことを思ってくれる贈り物というのが心に響くものです。プレゼント選びをする際は自ずと渡す相手の顔を浮かべて、喜ぶ様子を想像しながら楽しくお買い物をしています。

ぜひ皆様もご両親やお近くに還暦になられる方々がおられましたら相手のことを考えた贈り物をして見てはいかがでしょうか。意外ともらった人よりもプレゼントを贈った側の人も幸せを感じることができますので、お互いがハッピーになる還暦という機会にしていただければと思います。